なぜ小笠原に流れ着いたのか

さて、タイトルの「なぜ小笠原に流れ着いたのか」は小笠原の植物や動物の話ではなくて、私の話を少しさせて頂きます。
そもそも私は小さい頃からダイビングをしていて、念願叶って好きな遊びを職業にしたわけではありません。
地元にはチャリンコで行ける距離に海があって、中学生から部活がわりに波乗りもしているので海遊びは好きだったけど、スクーバダイビングとは縁がなかった。
21歳の時にワーキングホリデーでオーストラリアに行き、勉強して仕事して旅をして色々な人に色々な形で助けてもらって本当に貴重な経験をさせてもらいました。
語学学校に行ったけど時間の無駄だと早々にやめて、英語が使える仕事を探していい職場に出会い、ボロボロのバンで車中泊しながら3ヶ月かけて大陸一周したりと、毎日楽しかった記憶ばかり。ただ、英語が中途半端な習得で終わってしまったのが、帰国後も心残りでした。
もっと英語を勉強したいと思った私は、お金を貯めながらどうしたらいいかと考えました。
経済的な理由もあったけど性格的に机に座って勉強するよりも、仕事しながら実践で話した方が勉強になると思い、その為には海外移住が一番手っ取り早い。
将来は小さな島に住みたいという夢もあった私は、海外移住と離島生活を実現するには何の仕事ならできるか考えて、ダイビングのガイドなら両方叶えられると思い、そこからダイビングを始めました。原チャリで行ける江ノ島で最初のオープンウオーターライセンスを取得しましたが、この時初めてタンクを背負って海に潜るスクーバダイビングを体験しました。
そこから再びオーストラリアに渡り、インストラクターの免許まで取得。その後、グアムでインターンシップをして、フィジーでお店を任されるまでになり、32歳で帰国した。さて、次はどこ行くかと考えた挙句、慣れ親しんだ地元に帰るか、海が綺麗そうな沖縄行くか、行ったことないけど旅心くすぐる小笠原に行ってみるか。悩んでもしょうがない。やらずに後悔よりやって後悔の方が自分の中で納得できるし、ダメなら帰ればいいやと思い初めてのおがさわら丸に乗船しました。
そんなこんなで気づいたら15年も過ぎてました。自然や文化、歴史、そして島の人、どこの土地にもない独特な感じが心地よく、結婚して可愛い子供もできて今では帰る場所に。海外移住でも離島生活でもどうにかなるかの楽観的な考えの方が気持ちも楽だし、自分なりに一生懸命やってたらみてくれる人は見てくれてて助けてくれる。それを見てくれている人が近いのも小さな島の魅力の一つだと思います。そんな島だから中年の私からみてもカッコいい大人が身近にいっぱいいる。この人の人生面白いなとか、こんな人生歩んでみたいなとかそんな人ばっかりで飽きない。その分、私も含めめんどくさい人もたくさんいるけどね。それもいいのかも。
こんな感じでしばらく島にいるので、遊びに行きましょう。
お待ちしてます。
武田
2025年04月02日 13:30